2019年12月
JENDL/ImPACT-2018; 長寿命核分裂生成核種核変換における革新的研究のための核データライブラリ
Journal of Nuclear Science and Technology
- 巻
- 56
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1073
- 終了ページ
- 1091
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1080/00223131.2019.1647889
長寿命核分裂生成核種(LLFP)の核変換技術確立に向けた革新的研究開発に資することを目的とし、新たな核データライブラリJENDL/ImPACT-2018を開発した。開発した核データライブラリは主要なLLFPである$^{79}$Se, $^{93}$Zr, $^{107}$Pd, $^{135}$Csおよび周辺核種(計163核種)に対する中性子及び陽子入射の評価済核反応断面積がエネルギー200MeVを上限として格納されている。断面積の評価においては核反応モデルコードCCONEを用いると共に、測定データの乏しい核種やエネルギー領域の断面積を根拠を持って推定するために微視的な核構造理論を積極的に活用した。また、近年RIBF/RIKENにおいて逆運動学を用いて測定された測定データに基づいて主要な核反応モデルパラメータを最適化した。得られたデータは従来手法により求められた既存の核データライブラリJENDL-4.0/HEやTENDL-2017に比べて、安定核種に対する測定データをよく再現することを確認した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.1080/00223131.2019.1647889
- ISSN : 0022-3131
- eISSN : 1881-1248
- Web of Science ID : WOS:000483323600001