講演・口頭発表等

HTTRの炉内構造物の耐震健全性評価

平成28年度日本原子力学会北関東支部若手研究者発表会
  • 小野 正人
  • ,
  • 飯垣 和彦
  • ,
  • 島崎 洋祐
  • ,
  • 栃尾 大輔
  • ,
  • 清水 厚志
  • ,
  • 高田 昌二
  • ,
  • 沢 和弘

開催年月日
2016年4月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
東海
国・地域
日本

HTTRは黒鉛減速ヘリウムガス冷却型原子炉で六角柱状黒鉛ブロックの燃料構成要素を有する。黒鉛ブロックは砕けやすい材質であるため、大きな地震によるブロック同士の衝突により損傷するおそれがある。HTTRサイトの地震挙動を確認するために地震観測装置が設置された。2011年3月11日にマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生した。福島第一原子力発電所の事故後、原子炉の安全性は最も重要な懸案事項となった。HTTR炉内構造物の耐震健全性を確認するために、HTTRサイトでの観測波と周波数伝達関数の関係に基づく評価用地震動を用いて耐震解析は実施されたとともに、原子炉出力無しのコールド状態での確認試験及び原子炉建家や炉心支持構造物の健全性確認を実施した。結果として、黒鉛ブロックの応力値は許容値を満足し、HTTR炉内構造物の健全性は確認された。HTTR炉内構造物の健全性は、原子炉出力無しのコールド状態での運転により確証された。運転で得られたデータは、地震前の健全な原子炉のプラントデータと比較され、結果として、HTTR施設の健全性は確認された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5055833