2001年6月
高温工学試験研究炉初装荷燃料の健全性確認試験と照射後試験計画
Journal of Nuclear Science and Technology
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- 巻
- 38
- 号
- 6
- 開始ページ
- 403
- 終了ページ
- 410
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3327/jnst.38.403
- 出版者・発行元
- Atomic Energy Society of Japan
HTTRの初装荷燃料は日本初の大量生産による高温ガス炉燃料であるため、その品質を慎重に調べる必要がある。そこで、製造時関連の品質管理の他に、運転中の燃料の健全性を確認するための試験を原研において行った。試験は(1)SiC層破損率確認試験,(2)照射後燃料加熱試験及び(3)加速照射試験より成る。製造時のSiC層破損率確認測定では、製造過程のSiC層破損率測定に加え、原研がSiC層破損率を測定し、測定値が95\%信頼限度内で一致することを確認した。燃料コンパクトの照射後加熱試験を行い、加熱した燃料コンパクト内に破損粒子がないことを確認した。$^{137}$Csの拡散係数の測定値は、従来の試験燃料と同等以上の保持能力であることを示した。さらに、製造した燃料の加速照射試験を行い、HTTRにおける最大燃焼度33GWd/tの約2倍まで破損が生じていないことがわかった。今後実施する予定の照射後試験計画についても述べた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3327/jnst.38.403
- ISSN : 0022-3131
- CiNii Articles ID : 10006284050
- CiNii Books ID : AA00703720