MISC

2017年3月

Illness Management and Recovery(IMR:疾病管理とリカバリー)の概要

神奈川県精神医学会誌
  • 中村 亮太
  • ,
  • 吉見 明香
  • ,
  • 加藤 大慈
  • ,
  • 平安 良雄

66
開始ページ
3
終了ページ
8
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
神奈川県精神医学会

Illness Management and Recovery(IMR:疾病管理とリカバリー)は精神症状を持つ人が自らリカバリーゴールを設定し、その人に適した方法で症状を自己管理し、リカバリーを達成するために必要な情報や技術を獲得することを目的とした心理社会的介入プログラムである。「リカバリー」という概念がIMRの中核であり、プログラムを通してこの「リカバリー」を大きく取り扱うところがIMRの特徴である。IMRには実施原則、中心的価値があり、これを踏まえて実践者はプログラムを提供していく。本文中ではIMRについて紹介するとともに、IMRの実践方法、これまでの研究で示された効果、普及に向けた取り組みと今後の展望についても述べる。現在IMRは活用の場が広がりつつある。日本でリカバリー志向の実践が広がっていくことが予想される中で、IMRはその助けになる可能性が高いと考えられる。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0288-9617
  • 医中誌Web ID : 2017187778

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