瑞浪超深地層研究所における地下水年代調査
日本地下水学会2017年秋季講演会
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- 開催年月日
- 2017年10月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 弘前
- 国・地域
- 日本
瑞浪超深地層研究所の研究坑道内に掘削されたボーリング孔から地下水を採取し、$^{14}$C, $^{4}$He, 希ガス温度計などによる地下水年代測定を実施した。その結果、$^{14}$Cの前処理方法を沈殿法からガス化法に変更することにより、$^{14}$C濃度が精度よく評価できるようになった。また、$^{4}$Heも流出域で、フラックスの寄与の異なるデータを収集できたことにより、フラックスの寄与を分離して、原位置生成に基づく$^{4}$He年代を推定することができた。更に、希ガス濃度から涵養温度を推定することにより、研究坑道周辺の地下水は氷期に涵養した地下水の影響を強く受けていることを確認することができた。このように複数の指標を利用して地下水の滞留時間を推定し、それらの結果を相互に比較することにより、個々の結果の信頼性を向上させる方法は非常に有効であると考えられた。