全自動システムを使った極微量アクチニドとランタニドの逐次陰イオン交換分離
18th Radiochemical Conference (RadChem 2018)
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- 開催年月日
- 2018年5月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- チェコ
プルトニウムやアメリシウムは過去に行われた大気圏内核実験や原子力事故によって極微量ではあるが環境中に放出されている。その放出起源や放出履歴を推定するためには、これらの極微量アクチニドの元素組成や同位体組成を精確に測定することが必要である。環境試料にはアルカリ金属や鉄、ランタニドなどが多く含まれているため、極微量アクチニドを分析するためにはいくつもの化学分離過程を経る必要があった。本研究では、一本の陰イオン交換カラムだけでアメリシウム, トリウム, ウラン, プルトニウムのアクチニドやランタニドを他の元素から逐次的に自動で分離する技術に成功した。アメリシウムはランタニドと化学的挙動が似ているにもかかわらず、特別な錯形成剤を使わずとも酢酸、塩酸、硝酸だけで両元素を分離することができた。アメリシウムとランタニドの分離に最適な溶離液組成について述べるとともに環境試料の分析に応用した結果についても触れる。