2015年6月
水域に飛散したセシウムを捕集する材料の開発
放射線と産業
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 号
- 138
- 開始ページ
- 9
- 終了ページ
- 12
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
福島の原子力発電所災害以降、環境資源材料研究グループでは環境中の水域に飛散した放射性物質のうち、特にセシウムに対して効果のある捕集材料の開発を進めてきた。これまでの実績から水に対して接触効率が良好で、取り扱いの簡便な不織布繊維を基材に用い、これにセシウムに対して親和性のある吸着基を量子ビーム技術を活用した放射線グラフト重合技術により導入した。材料の評価では、福島被災地の各所で実施したフィールドテストで評価を重ね、最終的には井戸水, 沢水を対象にした飲用水向けのモニター試験を進め、その良好な結果から給水器の発売に繋げた経緯について紹介する。
- ID情報
-
- ISSN : 0286-8873