2020年8月
放射化法による$^{99}$Mo/$^{\rm 99m}$Tcジェネレータ高度化のための放射化学研究,2
KURNS Progress Report 2019
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- 英語
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高濃縮ウランの利用低減や核不拡散及び核セキュリティ、核分裂生成物の処理の観点から放射化法((n,$\gamma$)法)によるMo-99($^{99}$Mo)製造の研究開発が進められている。この方法を$^{99}$Mo/$^{\rm 99m}$Tcジェネレータに適用するためには、Mo吸着剤として広く用いられているアルミナ(Al$_{2}$O$_{3}$)の特性改善が必要不可欠である。本研究では、4種類のAl$_{2}$O$_{3}$試料をそれぞれPFAチューブに充填したカラムを準備し、照射済MoO$_{3}$ペレットを溶解したモリブデン酸ナトリウム水溶液(Mo溶液)を流すカラム吸着(動的吸着)による$^{99}$Mo吸着および$^{\rm 99m}$Tc溶離特性を評価した。また、2019年度実施したAl$_{2}$O$_{3}$試料をMo溶液に浸漬させるバッチ吸着(静的吸着)による評価結果と比較した。その結果、動的吸着では静的吸着に比べて$^{\rm 99m}$Tc溶離効率の向上、$^{99}$Mo脱離量の減少が確認された。これは、Al$_{2}$O$_{3}$試料を細長いチューブに詰めることにより、溶液との接触が均一になったこと、接触時間が長くなったことが原因と考えられる。今後、カラム径や線流速による$^{\rm 99m}$Tc溶離および$^{99}$Mo脱離に与える影響を調べる。
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- ISSN : 2434-947X