ジルカロイ-4被覆管の照射成長に及ぼす製造条件の影響
日本原子力学会2020年春の年会
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- 開催年月日
- 2020年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 福島
- 国・地域
- 日本
PWR燃料の炉内長期使用時の寸法安定性を把握するために、原子力規制庁からの委託事業として、改良ジルコニウム合金を含む種々のPWR用燃料被覆管材料を対象とした照射成長試験をノルウェー・ハルデン炉にて実施してきた。本発表ではまず、従来材であるジルカロイ-4被覆管について、製造時最終熱処理条件(冷間加工材, 応力除去材, 再結晶焼鈍材)及び加工度の指標であるQ値(Q=2, 4)の影響を評価した結果について報告する。照射成長量に関しては、冷間加工材及び応力除去材に比べ再結晶焼鈍材が小さい傾向を示した。また、再結晶焼鈍材は、高速中性子照射量約5E+25 (1/m$^{2}$、E$>$1MeV)近傍から照射成長が加速する傾向が認められた。一方、Q値の影響は顕著でなかった。