2019年4月 - 2024年3月
バスケタリーをめぐる植物生態と民族技術の文化人類学的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究の目的は、「バスケタリー」という新たな学術対象を開拓し、その使用材料(編み材、組み材、結束材)に注目しつつ、ヒトによる植物利用の一側面を人類史的な視点から明らかにすることである。
2019年度は、インド北東部アッサム地域(研究代表者、研究分担者1名)、西表(研究代表者、研究分担者2名)、カナダ(研究分担者1名)においてフィールド調査を実施し、植物加工技術と生態資源利用の現状と変化、生産構造と社会関係のあり方などに関する情報を収集した。3回の研究会においては、各自の調査および個別テーマに関する研究発表をおこない議論を深めることができた。
2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、海外および国内での現地調査が難しくなった。そのため、3回の研究会を開催し、個別テーマに関する研究発表および、国立民族学博物館に収蔵されている「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」における1950年代~1980年代の世界各地のバスケタリーの製作および使用について視聴すると同時に、同館に収蔵されている漁具の熟覧調査を実施し、バスケタリーの使用素材を生みだすための民族技術の比較や使途の多様性について確認することができた。
2021年度も2020年度と同様に海外での現地調査の実施が不可能であったため、岡山にてタケに関する共同調査を全員で実施し、竹カゴと竹ひごの制作のワークショップに参加するとともに、竹林において竹の生産・管理・伐採の方法について教授を受けた。さらに2回の研究会を開催し、個別テーマに関する研究発表および、箕に関して渋沢敬三アチックミューゼアム関連フィルム視聴および、外部から箕の調査研究に従事する専門家1名を招き、ワークショップを開催した。これらを通じて共通の参照枠組みと各自の調査による個別事例を重ね合わせることにより、全体の問題意識の進化を達成することができた。
2019年度は、インド北東部アッサム地域(研究代表者、研究分担者1名)、西表(研究代表者、研究分担者2名)、カナダ(研究分担者1名)においてフィールド調査を実施し、植物加工技術と生態資源利用の現状と変化、生産構造と社会関係のあり方などに関する情報を収集した。3回の研究会においては、各自の調査および個別テーマに関する研究発表をおこない議論を深めることができた。
2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、海外および国内での現地調査が難しくなった。そのため、3回の研究会を開催し、個別テーマに関する研究発表および、国立民族学博物館に収蔵されている「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」における1950年代~1980年代の世界各地のバスケタリーの製作および使用について視聴すると同時に、同館に収蔵されている漁具の熟覧調査を実施し、バスケタリーの使用素材を生みだすための民族技術の比較や使途の多様性について確認することができた。
2021年度も2020年度と同様に海外での現地調査の実施が不可能であったため、岡山にてタケに関する共同調査を全員で実施し、竹カゴと竹ひごの制作のワークショップに参加するとともに、竹林において竹の生産・管理・伐採の方法について教授を受けた。さらに2回の研究会を開催し、個別テーマに関する研究発表および、箕に関して渋沢敬三アチックミューゼアム関連フィルム視聴および、外部から箕の調査研究に従事する専門家1名を招き、ワークショップを開催した。これらを通じて共通の参照枠組みと各自の調査による個別事例を重ね合わせることにより、全体の問題意識の進化を達成することができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H01401
- 体系的課題番号 : JP19H01401
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
『月刊みんぱく』 44(8) 14-15 2020年8月 査読有り招待有り筆頭著者
MISC
1-
『月刊みんぱく』 14-15 2020年7月 招待有り筆頭著者
講演・口頭発表等
2-
インドネシア研究懇話会(KAPAL)第3回研究大会 2021年12月12日
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科研基盤(B)「バスケタリーをめぐる植物生態と民族技術の文化人類学的研究」第2回研究会 2019年12月7日 招待有り