2006年 - 2008年
アジア諸社会における主婦化の比較研究:近代化とグローバル化によるジェンダーの変容
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
近代化とグローバル化の只中にある現代のアジア諸社会を対象に、そのジェンダーの変容を「主婦化」をキーワードとして、フィールド調査による実態把握、および諸社会間と欧米・日本との比較や歴史的検討を踏まえた理論的検討の両面から解明を試みた.成果として、現代アジアのジェンダーの変容が、「親密圏と公共圏の再編過程」、すなわち家族の変容、福祉国家の生成と変容、グローバル化と国際移動が絡まりつつ進行する過程のなかで生じていること、地域的差異はこれらの諸要素の関係によって規定されること、グローバル化のなかで市場原理も取り込みつつ家族の役割が強調される「家族主義的福祉レジーム」と呼ぶべき状況が認められることなど、変容の性格と歴史的意義を明らかにした.
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- 課題番号 : 18402009
- 体系的課題番号 : JP18402009