2019年9月
摂食亢進ペプチドのラット顎下腺・舌下腺支配の副交感神経節前ニューロンに対する影響
日本味と匂学会誌
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- 巻
- 号
- 第53回大会Proceeding集
- 開始ページ
- S55
- 終了ページ
- S58
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本味と匂学会
視床下部に存在する10種類の摂食亢進ペプチドについて、ラット顎下腺・舌下腺支配の上唾液核(SSN)ニューロンを興奮させるかどうか検討した。Wistar系ラット(6〜14日齢)を用いて、標識ニューロンからホールセルパッチクランプ法により膜電位や膜電流を記録し、摂食亢進ペプチドをバス投与したときの影響を調べた。膜電位に対する応答では、orexin(OX)-Aに対する応答は他のペプチドと比較して有意に大きく、活動電位を伴うものがあった。また過分極応答を誘発するものはなかった。膜の入力抵抗に対する影響では、コントロールと比較してOX-A存在下では、同じ通電量60pAで発火頻度が増加した。また、通電ごとの平均の静止膜電位はコントロールでは-66mVであったのに対して、OX-A存在下では-59mVへと浅くなった。また、300nM OX-Aにより、多くのSSNニューロンが内向き電流を誘発していた。
- ID情報
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- ISSN : 1340-4806
- 医中誌Web ID : 2020208981