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2011年8月

福島第一原子力発電所事故にかかわる特別環境放射線モニタリング結果; 中間報告(空間線量率, 空気中放射性物質濃度, 降下じん中放射性物質濃度)

JAEA-Review 2011-035
  • 古田 定昭
  • 住谷 秀一
  • 渡辺 均
  • 中野 政尚
  • 今泉 謙二
  • 竹安 正則
  • 中田 陽
  • 藤田 博喜
  • 水谷 朋子
  • 森澤 正人
  • 國分 祐司
  • 河野 恭彦
  • 永岡 美佳
  • 横山 裕也
  • 外間 智規
  • 磯崎 徳重
  • 根本 正史
  • 檜山 佳典
  • 小沼 利光
  • 加藤 千明
  • 倉知 保
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開始ページ
89
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-review-2011-035

東京電力福島第一原子力発電所事故への対応として、核燃料サイクル工学研究所において特別環境放射線モニタリングを実施した。本報告は、平成23年5月31日までに得られた空間線量率,空気中放射性物質濃度,降下じん中放射性物質濃度の測定結果、並びに気象観測結果について速報的にとりまとめた。空間線量率は、3月15日7時過ぎ、3月16日5時過ぎ、及び3月21日4時過ぎに、数千nGy/hほどの3つのピークがある上昇を示した。空気中放射性物質濃度及び降下量は、空間線量率と同様な経時変化を示した。空気中のI-131/Cs-137の濃度比は、100程度まで上昇した。揮発性のTe-132, Cs-134, Cs-137は、3月30日以降定量下限値未満となった。Te-132とCsの揮発性/粒子状の濃度比は、濃度が上昇した際、値が小さくなった。3月15日から4月15日の1か月間の降下量は、Cs-137について、チェルノブイリ事故時に同敷地内で観測された降下量と比較して約100倍であった。吸入摂取による内部被ばくにかかわる線量を試算した結果、暫定値として、成人及び小児の実効線量はそれぞれ0.6mSv, 0.9mSv、甲状腺の等価線量はそれぞれ8mSv, 20mSvと見積もられた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-review-2011-035
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5031728
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-review-2011-035

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