講演・口頭発表等

排気筒からの拡散評価手法を用いた大気中$^{3}$Hモニタリング結果の評価について

日本原子力学会2008年春の年会
  • 國分 祐司
  • ,
  • 中野 政尚
  • ,
  • 小沼 利光
  • ,
  • 武石 稔

開催年月日
2008年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
吹田
国・地域
日本

東海再処理施設では、運転に伴い$^{3}$Hが大気中に放出される。長年にわたって周辺環境において大気中のHTO(水蒸気状トリチウム)をモニタリングしてきた。その結果を放出源情報と気象観測データを用いた大気拡散結果と比較・検討したので報告する。東海再処理施設から南西約3km,西南西約5km地点において、2002年度から2006年度までに測定された大気中HTO濃度(月平均値)は、それぞれ、5.9$\sim$86(mBq/m$^{3}$), 4.3$\sim$40(mBq/m$^{3}$)であった。また、濃度を比較すると測定値,計算値ともおおむね南西約3km地点が高かった。上記期間の測定値と計算値を比較したところ、大気拡散で得られた計算値は、2地点とも、測定値と比較して小さな値となった。これは、B.G(自然起源などによる$^{3}$H)を考慮していないこと等と考えられた。そこで、再処理施設からの影響をあまり受けない西南西約5km地点の測定値をB.Gと仮定し、南西約3km地点において、計算値にB.Gを足し合わせた値を測定値と比較した。その結果、多少のばらつきはあるもののおおむね一致し、拡散評価の妥当性が確認された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5012333