2007年11月
東海再処理施設周辺の環境中トリチウム濃度について
Journal of Nuclear Science and Technology
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- 巻
- 44
- 号
- 11
- 開始ページ
- 1474
- 終了ページ
- 1480
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3327/jnst.44.1474
1990年から2004年の東海再処理施設周辺の大気中,葉菜中及び土壌中トリチウム濃度のモニタリング結果をまとめた。大気中HTO及びHTの年間平均濃度は、それぞれ12-40mBqm$^{-3}$, 14-51mBqm$^{-3}$であり、大気中HTO濃度は、季節変化を示した。再処理施設からの距離とともにその濃度が減少する傾向を示し、5km地点ではほぼバックグラウンド濃度となった。これらの観測結果は、再処理施設からのトリチウムの放出量と実気象データをもとにシミュレーションした結果とほぼ一致するものであった。葉菜中及び土壌中のトリチウム濃度は、大気中HTO濃度とほぼ同じレベルであり、大気-土壌-葉菜間ではトリチウム濃度が比較的早く平衡に達することが示唆された。
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- DOI : 10.3327/jnst.44.1474
- ISSN : 0022-3131