MISC

1999年3月

タウ蛋白リン酸化抑制機序によるアルツハイマー病治療薬開発の研究

精神薬療基金研究年報
  • 武田 雅俊
  • 田中 稔久
  • 工藤 喬
  • 中村 祐
  • 柏木 雄次郎
  • 車谷 隆宏
  • 辻尾 一郎
  • 森原 剛史
  • 谷向 仁
  • 橋本 亮太
  • 中野 有香
  • 田上 真次
  • 森 裕
  • 小池 裕子
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31
開始ページ
202
終了ページ
210
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公財)先進医薬研究振興財団

神経細胞脱落を防止するために,タウ蛋白異常リン酸化を抑制する方法の探索を行った.タウ蛋白を脱リン酸化するフォスファターゼを活性化する方法として2価イオンを培地に添加した場合,コバルトが最も効果的にタウ蛋白を脱リン酸化させた.タウ蛋白をリン酸化するキナーゼであるグリコーゲンシンターゼキナーゼ3を抑制するために,その直接の上流にあるプロテインキナーゼBのトランスフェクションやインシュリンの添加を行うと,どちらの場合もタウ蛋白は脱リン酸化された.二つの方面からタウ蛋白のリン酸化を補正してアルツハイマー病における神経細胞死を抑制する可能性が示唆された

ID情報
  • ISSN : 0286-7591
  • 医中誌Web ID : 1999159473

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