MISC

2017年5月

ここが知りたかった 緩和ケアで使える心療内科エッセンス コンサルテーション・チームからみた医療者-患者・家族間の関係性 どのように評価し、どのように介入するかを考える

日本心療内科学会誌
  • 谷向 仁

21
2
開始ページ
65
終了ページ
71
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(NPO)日本心療内科学会

がん患者の全人的苦痛に対応するため、多くの医療機関で緩和ケアチームが設置され、コンサルテーション型の診療活動を行っている。医療コンサルテーションは、依頼者(プライマリ・チーム)からの相談に対して、その状況を改善するための助言を行い、プライマリ・チームを通して患者に利益がもたらされることをミッションとしている。したがって、コンサルテーション・チームの助言や推奨をプライマリ・チームが受け入れ、実際に行動に移してもらうために、"いかに伝えることができるか"といった医療者コミュニケーションが非常に重要である。また、コンサルテーション・チームは、患者・家族の診療を行うだけでなく、患者・家族とプライマリ・チームの関係性、プライマリ・チームが患者・家族の状態についてどのように捉えているかという点についても検討する必要がある。プライマリ・チームと患者・家族の関係性の把握には、患者・家族とのコミュニケーション中に現れる"ラポートマーカー"やプライマリ・チームが属する集団特性などにも注意しながら検討していくことが有用である。また、この関係性が依頼内容と関連すると考えた場合には、プライマリ・チームのこれまでの労をまずは労い、特に患者の言動や行動の背景にある心理について丁寧に説明を行うように努め、プライマリ・チームにも配慮して助言や提案を行うコミュニケーションをとることが大切である。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201702234172371024
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2017&ichushi_jid=J04218&link_issn=&doc_id=20170606430004&doc_link_id=40021229986&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40021229986&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
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ID情報
  • ISSN : 1342-9558
  • 医中誌Web ID : 2017252734
  • J-Global ID : 201702234172371024

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