2018年 - 2021年
オレキシンによる覚醒維持と行動変容に関与する神経経路の解明
日本学術振興会 若手研究 若手研究
- 課題番号
- 18K14846
- 体系的課題番号
- JP18K14846
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 4,160,000円
- (直接経費)
- 3,200,000円
- (間接経費)
- 960,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究課題は、自由行動環境下でのin Vivoレコーディングやイメージングを用いて、オレキシンニューロンの下流で睡眠・覚醒の制御および、行動の変容に重要な役割を果たす神経回路の解明を目指している。今年度は、睡眠測定とファイバーフォトメトリーを用いたイメージング記録の同時記録を行うための条件検討を行なった。これまでに、ナルコレプシーに特徴的な2つの症状であるカタプレキシーと睡眠覚醒の分断化が、オレキシンニューロンの直接の下流で機能する2つの異なる神経経路により抑制されていたことを見出している。本研究課題においては、光遺伝学的手法を用いて、カタプレキシーの誘発に関与している神経経路を同定した。扁桃体がカタプレキシーの抑制と誘発が、異なる神経伝達物質によって制御されていることを見出した。さらに、カタプレキシーはREM睡眠関連症状であるため、REM睡眠時においても同様の検討を行なったところ、カタプレキシーとREM睡眠の誘発システムが同じ制御機構である可能性が見出されつつある。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K14846
- 体系的課題番号 : JP18K14846