2016年4月 - 2019年3月
胃癌腹膜播種における組織内IL-17産生細胞の機能解析と造腫瘍性についての検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
胃癌腹膜播種は臓器の線維化が特徴であり、抗がん剤や免疫担当細胞の腫瘍へのデリバリーが阻害され、治療抵抗性である。一方、IL-17A は皮膚筋炎において線維化を誘導することが知られているため、胃癌腹膜播種における線維化にIL-17A が関与しているかどうかを検討した。
70例の腹膜播種巣において、ほとんどのIL-17A 産生細胞は肥満細胞であり、その浸潤細胞数と線維化の程度は相関していた。正常腹膜中皮細胞にIL-17A を添加すると、E-cadhelin の発現は減弱、α-SMA の発現は増強し、浸潤能は亢進した。この現象はIL-17A がSTAT3 のリン酸化を促進したためであった。
70例の腹膜播種巣において、ほとんどのIL-17A 産生細胞は肥満細胞であり、その浸潤細胞数と線維化の程度は相関していた。正常腹膜中皮細胞にIL-17A を添加すると、E-cadhelin の発現は減弱、α-SMA の発現は増強し、浸潤能は亢進した。この現象はIL-17A がSTAT3 のリン酸化を促進したためであった。
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- 課題番号 : 16K10494
- 体系的課題番号 : JP16K10494