論文

査読有り 筆頭著者
2020年4月15日

上衣腫,RELA融合陽性の病理診断における免疫組織化学およびFISH法の有用性

診断病理
  • 橋本 尚仁
  • ,
  • 石沢 圭介
  • ,
  • 伊古田 勇人
  • ,
  • 横尾 英明
  • ,
  • 西川 亮
  • ,
  • 佐々木 惇

37
2
開始ページ
107
終了ページ
114
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)

RELA融合陽性上衣腫(EPN-RELA)の病理診断におけるL1 cell adhesion molecule (L1CAM)とnuclear factor-kappaBp65(NFκB p65)に対する抗体を用いた免疫染色およびFISH法の有用性を明らかにするために各種の脳腫瘍組織を検討した。L1CAMとNFκB p65はともにEPN-RELA5例全例で陽性であったが,1例ではL1CAM陽性細胞が50%以下であった。一方,RELA陰性の上衣腫の一部でNFκB p65陽性核が比較的多数陽性となることや非上衣性のグリオーマの一部がNFκB p65陽性であった。RELAC11orf95の分離プローブを新たに作製して施行したFISH法はRELA融合の判定に有用であった。現時点では,EPN-RELAの確定診断には免疫組織化学とFISH法を併用することが推奨される。

ID情報
  • ISSN : 1345-6431

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