PHITSの現状と分析機能の開発
放射線遮蔽設計法に係るワークショップ
- 開催年月日
- 2019年1月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京
- 国・地域
- 日本
中性子をはじめとする様々な放射線の挙動を模擬できる粒子・重イオン輸送計算コードPHITSについては、国内外で4,000名を超えるユーザーに利用されており、更なる利用普及に向けて信頼性の検証や様々な機能の開発を行っている。近年、各種の反応実験との比較を通してPHITSのベンチマークを行い、本コードがもつ信頼性を定量的に検証した。一方、従来からの適用分野として、加速器施設の遮蔽設計や放射線防護研究等がある。そこで、ICRP Publication 116と123で公開された線量換算係数を内蔵することにより、PHITSの利用者が容易に様々な実効線量や線量当量を評価することが可能となった。加えて、これらの分野での信頼性向上を目的として、入力情報の誤差を起源とする系統的不確かさを評価する機能の他、線源エネルギー等の入力情報の依存性を分析する機能や計算結果の収束性を確認する機能の開発を進めている。本ワークショップでは、PHITS開発の現状を紹介し、今後実装予定である分析機能の開発について報告する。