2014年4月 - 2017年3月
寄生蜂の学習行動によるスイッチング捕食理論の新展開:個体群動態と神経行動学の統合
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
嶋田と柴尾、松山は、ゾウムシコガネコバチが宿主マメゾウ2種の探査に利用するカイロモンの同定と合成を試みた。各宿主の足跡物質を捕集・抽出して候補を絞り込み、GC-MSで構造を推定した。その結果、カイロモンは分枝鎖飽和炭化水素で、アズキゾウ主要成分11-MeC27と、ヨツモン主要成分9-MeC27など3つが特定できた。4つを化学合成し蜂に与えたところ、産卵学習と記憶効果の再現に成功した。嶋田と笹川はコマユバチの一種で、宿主の発育段階が学習効果に与える影響を調べ、(1)蛹宿主は学習できるが幼虫宿主は学習できない、(2)蛹宿主で学習した記憶に基づいた幼虫宿主の探索はできない、の2点を発見した。
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- 課題番号 : 26291089
- 体系的課題番号 : JP26291089