2018年8月
脾膿瘍および真菌血症を合併した慢性膵炎に対してmodified Puestow手術を行った1症例
肝胆膵治療研究会誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
症例は63歳、男性。アルコール性慢性膵炎の治療中に膵体尾部を中心とした急性増悪を認め、脾梗塞から脾膿瘍を合併した。脾臓合併膵体尾部切除および残膵の膵管空腸側々吻合(modified Puestow手術)を行った。真菌性眼内炎および敗血症性塞栓症(septic embolization)を合併したが、集学的治療により改善した。以後、膵炎再燃に伴う症状を認めていない。慢性膵炎の治療においては、病態に応じた適切な術式選択を行うことにより、良好な治療成績が期待できる。(著者抄録)