2012年
肥満症患者の心理的特徴とチーム医療介入の実際(生活習慣病の心身医学-生活習慣病のターゲット,肥満介入の光と影,2011年,第52回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(横浜))
心身医学
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- 巻
- 52
- 号
- 10
- 開始ページ
- 937
- 終了ページ
- 944
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.15064/jjpm.52.10_937
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本心身医学会
肥満治療において臨床心理士を加えたチーム医療システムは効果的である.また,パーソナリティ尺度は,肥満症患者の置かれている心理社会的状況を理解するツールとして,患者と治療スタッフ双方に有益な情報を提供する.パーソナリティと肥満に関する研究報告は近年増加しているが,日本人の肥満症患者に関する報告は数少ない.本研究ではNEO-PI-R, TEG II, TAS-20を用いて,肥満症患者と一般成人におけるパーソナリティの違いを検討したところ統計的差異は認めらなかった.次に,肥満度別によるパーソナリティの違いについて分散分析を用いて検討したところ,BMI35以上の肥満症患者は神経症傾向(特に不安と抑うつ)が高く,感情同定困難という特徴が認められた。以上の結果は,肥満度の高い肥満症患者に対する介入にはパーソナリティの査定が有効であることを示唆している.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.15064/jjpm.52.10_937
- ISSN : 0385-0307
- CiNii Articles ID : 110009517979
- CiNii Books ID : AN00121636