MISC

2017年3月

陳旧性肩関節脱臼骨折に対して鏡視下手術を施行した2例

JOSKAS
  • 川村 佑介
  • ,
  • 平岩 秀樹
  • ,
  • 濱田 恭
  • ,
  • 小田 智之
  • ,
  • 山下 暁士
  • ,
  • 宮本 健太郎
  • ,
  • 松川 哲也
  • ,
  • 片岡 祐司
  • ,
  • 良田 洋昇
  • ,
  • 酒井 忠博

42
1
開始ページ
50
終了ページ
51
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会

症例1:75歳女。てんかん発作で転倒後10日目に近医で右肩脱臼を指摘され、整復されるも翌日再脱臼し再び整復された。受傷3ヵ月後に右肩痛を訴えるためX線検査が行われ、右肩関節が脱臼位にあることが判明し当院紹介となった。JOAスコアは18点で、初診時単純X線写真およびCTで肩関節前方脱臼および関節窩骨折を認めた。関節鏡視下手術を施行し、術後3ヵ月時点での可動域は自動屈曲140度、自動外旋20度で、術後9ヵ月時点でのJOAスコアは92点であった。症例2:58歳女。転倒後10日目に近医で左肩関節脱臼および上腕骨大結節骨折の診断を受け、徒手整復を試みるも困難であったため同日当院紹介となった。JOAスコアは17点であった。受傷17日目に関節鏡視下手術を施行し、術後2ヵ月時点での可動域は自動屈曲45度、自動外転55度で、術後2ヵ月時点でのJOAスコアは55点であった。なお、2例ともに関節鏡視下手術においては、脱臼整復、骨片の骨接合、更に一時的な関節固定を行った。

ID情報
  • ISSN : 1884-8842
  • 医中誌Web ID : 2017246319

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