2011年5月
メカノケミカル前処理バイオエタノール生産システムにおける脱水工程導入の評価
Journal of the Japan Petroleum Institute
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- 巻
- 54
- 号
- 3
- 開始ページ
- 215
- 終了ページ
- 221
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1627/jpi.54.215
- 出版者・発行元
- The Japan Petroleum Institute
リグノセルロース系バイオマスを原料としたエタノール製造では,糖化前処理技術の経済性向上が求められている。この前処理技術の一つとして,水熱反応や湿式微粉砕を組み合わせるメカノケミカル法が検討されている。しかしながら,この方法は湿式方式のため,プロセス後段の発酵終了時のエタノール濃度が低くなり,蒸留工程での投入エネルギーを多く必要とすることが懸念されている。一方,脱水工程を導入した場合,水熱反応で溶解した糖類の損失が懸念される。そこで,前処理と酵素糖化の間に脱水工程を導入するシステムについて,エタノール製造全体におけるコストとプロセスエネルギーの評価をした。その結果,脱水工程の導入は9~17%のコスト削減効果,ならびに43~57%のプロセスエネルギーを削減する効果のあることが確認できた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.1627/jpi.54.215
- ISSN : 1346-8804
- CiNii Articles ID : 10029500746
- identifiers.cinii_nr_id : 9000004525259
- Web of Science ID : WOS:000292230000010