共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

In deep感情関連の脳局所量の変化によるストレス耐性の判定

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究
  • 中川 誠秀

課題番号
18K17932
配分額
(総額)
3,510,000円
(直接経費)
2,700,000円
(間接経費)
810,000円

過重労働による休職者の増加が、頻繁に取り沙汰されている。休職や復職の時期の適切な判断は、勤労者にとって重要である。復職可能と判断する際、休職時に認められた表面に目立つ状態(うつ状態、慢性疲労、不安・困惑等)の緩和で判断されることが、一般的のように思われる。しかし、一旦は復職したものの、ほどなく再発して再休職となることも少なくない。
特に、職場が求める標準的な仕事の質量が過大であったり、職場環境上の様々な問題(対人関係も含む)に対して、根本的な解決ができずに復職した場合には、その労働者の心境は複雑である。就労継続を妨げる主因として、普段は心の奥底に閉まっている感情(深層感情と規定)が強く関連していると、臨床経験上推定した。将来的には、個人の深層感情と関連した脳局所の形態量変化が、復職の際に必要とされる「セルフケア」に役立てることができないかを検討する。すなわち、職場ストレスで休職後、深層感情の変移に応じて、特定の脳部位量が変移すると推定し、その変化により就労維持を可能とする客観的根拠となり得ると仮説をたてた。
我々は、各々の深層感情(自己効力感、孤独感、敵意)の程度と脳の特定部位との相関を、若年健常成人の個人差を利用して検出し、既に国際科学雑誌で発表している。
そこで、MRI本実験の予備調査として、若年成人健常者を対象として、慢性疲労と深層感情(自己効力感、孤独感、敵意、完璧主義)の関連を、質問紙による主観的心理データを使用して相関解析等を施行した。その結果、ほぼ予想通りではあるが、自己効力感は有意な負の、孤独感と敵意は有意な正の相関が慢性疲労とで認められた。
予想と反して、完璧主義が慢性疲労と有意な負相関であった。

ID情報
  • 課題番号 : 18K17932