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2011年10月13日

1次元セルオートマトンにおけるカスケード過程の解析

電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題
  • 蜷川 繁

111
243
開始ページ
25
終了ページ
29
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

単純(1次元2状態3近傍)セルオートマトンのうち,加法性を満たすルール60は,周期境界条件下でセル数が2のべき乗個の場合,一定ステップ数までに任意の初期様相のパリティを計算する能力をもつことが知られている.これらのセルオートマトンにおけるパリティ計算の過程では,乱流におけるカスケード過程のように,ステップが進むにつれて長周期の空間パターンが短周期のものへと分裂する.本研究ではセルオートマトンにおけるパリティ計算過程を,主に情報理論的手法を用いて調べた.その結果,終盤近くまでのステップでは,計算はほとんど進んでいないように見えにもかかわらず,終盤付近になって急激に計算が完了するというセルオートマトン特有の計算過程が明らかになった.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008900336
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10060800
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/023394312
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110008900336
  • CiNii Books ID : AN10060800

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