2012年4月 - 2017年3月
マンガン造影MRIとナノDDSによる細胞生存性イメージングの開発と病態適用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
Mn造影剤が、細胞生存性に関連する細胞周期停止を検出することを見いだし、条件の最適化とメカニズムの検証を行い、放射線照射後の大腸がん細胞および皮下移植モデルの両方で実証し、その成果を発表した(Cancer Res 2013)。また、腫瘍の低pHに応答して崩壊し、信号の増感現象を生じるマンガン・リン酸カルシウム・ナノ粒子を開発した。この造影剤は、マンガンイオンが放出され周辺のタンパク等に結合すると緩和能が増大する。低酸素腫瘍への適用を大腸がん皮下移植モデルにて実施し、腫瘍内の低pH領域と考えられる領域で信号が大きく上昇し、その作用を実証した(Nat Nanotechnol. 2016)。
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- 課題番号 : 24300167
- 体系的課題番号 : JP24300167