論文

査読有り
2022年3月

廃止措置終了確認のための地表面における核種移行を反映した被ばく線量評価方法の開発

MRS Advances (Internet)
  • 三輪 一爾
  • ,
  • 行川 正和*
  • ,
  • 島田 太郎
  • ,
  • 武田 聖司

7
7-8
開始ページ
165
終了ページ
169
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1557/s43580-022-00212-7

本研究では、地表流と土砂移動により生じる地表面における核種移行を土中の鉛直核種濃度と粒径に応じた核種濃度を考慮して評価する方法を作成した。作成した核種移行評価法により、水平方向に均一なCs-137の初期汚染分布を有する仮想的なサイトにおいて1年間の核種移行評価を実施した。その結果、Cs-137がサイト内の窪地に集中することにより初期汚染分布濃度と比較して20\%程濃度が上昇した。また、地表面における核種移行により、初期汚染分布の総核種量の0.18\%が海洋へ流出した。これらの結果から、廃止措置終了確認における被ばく線量評価において地表面における核種移行を考慮することで、サイト内における外部被ばく線量の上昇と海洋へ流出した核種による水産物摂取による内部被ばく線量の上昇の可能性が示唆された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1557/s43580-022-00212-7
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5073108
ID情報
  • DOI : 10.1557/s43580-022-00212-7
  • ISSN : 2059-8521

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