2004年
口腔扁平上皮癌における癌抑制遺伝子候補の研究(その2) 癌抑制遺伝子候補としてのCaspase-6の検討.
Journal of Hard Tissue Biology.
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- 巻
- 12
- 号
- 3
- 開始ページ
- 82
- 終了ページ
- 87
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2485/jhtb.12.82
- 出版者・発行元
- 硬組織再生生物学会
前報より、4q25(D4S2623)において、高頻度のLOHが認められ、この領域にCaspase-6遺伝子が存在していることが確認された。Caspase-6遺伝子はアポトーシスに関連する遺伝子であり、癌抑制遺伝子として機能する可能性が十分に考えられる。そこで我々は、Caspase-6 mRNAの発現量を正常組織、腫瘍組織で比較し、解析した。40%の症例で、腫瘍組織におけるCaspase-6 mRNA発現量の低下が認められた。同様に30%の症例で変化が見られなかった。同時に、Caspase-6遺伝子における変異の解析を行った。Caspase-6 cDNA塩基配列解析の結果、いかなる変異も認められなかった。以上より、少なくとも一部の口腔扁平上皮癌の癌化のメカニズムにはCaspase-6遺伝子が関与していると考えられ、癌抑制遺伝子候補である可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2485/jhtb.12.82
- ISSN : 1341-7649
- CiNii Articles ID : 110001142098
- CiNii Books ID : AA11074332