基本情報

所属
国立国語研究所 研究系 テニュアトラック助教
東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 共同研究員
東北大学 大学院国際文化研究科 非常勤講師
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 国際英語学科 非常勤講師
大東文化大学 文学部 歴史文化学科 非常勤講師
学位
博士(2022年3月 ゲッティンゲン大学)
修士(2015年3月 京都大学)
学士(2013年3月 北海道大学)

連絡先
so-miyagawaninjal.ac.jp
通称等の別名
宮川 創
研究者番号
40887345
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-2950-7193
J-GLOBAL ID
201601016272483776
researchmap会員ID
B000265737

外部リンク

シンポジウム「東洋学・アジア研究の最前線 ―AIの活用と課題―」発表資料

1. 研究分野の概要

本職としては、文献や言語資料などの文化遺産・言語資源のデジタル化で、TEI(テキスト構造化)やIIIF(国際的な画像の相互運用の枠組み)などのデジタル人文学での世界標準を活用しています。研究分野としては、言語学(主に日本語、琉球諸語コプト語を含むエジプト語史と古ヌビア語と新約聖書ギリシア語)を、人文情報学(デジタル・ヒューマニティーズ)や自然言語処理・コーパス言語学の手法も使いながら、研究しています。アジア・アフリカの言語の音韻論と文字論と類型論、言語の変化、宗教と文献デジタル化に研究における関心があります。文献学も研究していて、現在まで、日本語・沖縄語の聖書翻訳コプト語・古ヌビア語聖書翻訳新約聖書ギリシア語原典、70人訳ギリシア語旧約聖書、コプト語以前の古代エジプト語文献、およびそれらの言語の音韻と文法と言語接触を研究してきました。

1.1 2022年度〜 国立国語研究所テニュアトラック助教

2022年度から、国立国語研究所テニュアトラック助教として、日琉諸語の危機方言・危機言語の言語資源のアーカイビング、深層学習・転移学習モデル (BERT, RoBERTaなど)を用いたUniversal Dependenciesツリーバンク開発やTEIによるコーパス開発など、コプト語コーパス開発の経験を生かした言語資源開発を行っています。そのほか、体言化を中心とする言語類型論に興味があります。日本語京都方言および北琉球奄美語/国頭語与論島方言、南琉球宮古語池間方言のフィールドワークも行っています。そのほか、最新機械学習モデルを用いたアイヌ語-日本語の機械翻訳も開発しています。さらに、国立国語研究所が保有する大量の言語資源を公開するための国立国語研究所デジタルアーカイブNINDAを開発しています。このデジタルアーカイブは、Linked Open Data (LOD)、IIIFなどのAPIによるデータおよびメタデータの外部出力による相互運用性を重視し、オープンソースCMSであるOmeka SとIIIFなどの世界標準形式による持続可能性を強化しています。

1.2 2021年度 京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター助教

2021年度の京都大学文化遺産学・人文知連携センター助教の職では、京都大学におけるデジタルヒューマニティーズの促進事業・教育授業、人文知連携事業に携わりました。デジタル・ヒューマニティーズ、コーパス言語学、デジタル・アーカイブの授業やワークショップ開催、シンポジウムや国際会議の運営に注力していました。 前期は2つの情報基礎演習の授業、デジタル人文学への招待、古代エジプト語・コプト語(初級)の授業を受け持ちました。夏のKUDH BasicsのLaTeX講座の運営と講師、秋のKUDH International Conference "Digital Transformation in the Humanities" の運営、KUDH Basicsの文献管理ソフトウェア講座の運営と講師を務めました。また、デジタル技術者と人文学者の間のコーディネーターとして、様々なプロジェクトに参画しました。

1.3 2020年度 関西大学アジア・オープン・リサーチセンター「KU-ORCAS」ポスト・ドクトラル・フェロー (PD)

2020年度のKU-ORCASの職務では、漢籍および和書のデジタル・アーカイブ化に従事することが多く、古代エジプト語やコプト語、西洋古典に限らず、日本語・中国語・西洋諸言語の文献のデジタル化にマルチに対応できるよう日々研鑽に努めていました。TEIガイドラインの翻訳、廣瀬本万葉集のTEIによるデジタル化、デジタルアーカイブの運営、バチカン図書館との共同プロジェクトの職務などをこなしております。TEIガイドラインの翻訳は「東アジアDHポータル」(https://www.dh.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/)にて順次公開されております。当ポータルは、東アジアにおけるデジタル・ヒューマニティーズ/人文情報学研究のノウハウを鋭意発信しております。

 

2. 共同研究・非常勤講師・記事執筆・講演・取材

コプト・古代エジプト・初期キリスト教・聖書関連の取材や記事執筆、講演の依頼はmiyagawa.so.36u@kyoto-u.jpにお送りください。共同研究のお誘いもはこちらのメールアドレスにぜひお送りください。非常勤講師のお誘いもこちらのメールアドレスにぜひお願いします。日本でコプト語古代エジプト語の知識を広めたく、ぜひコプト語・古代エジプト語の講演や記事の執筆をさせていただきたく存じます。また、これまで人文情報学のプロジェクトで働いてきたため、人文情報学およびICTスキル・データサイエンスについても講演や記事の執筆をさせていただきたいです。ドイツで5年間留学し、英語とドイツ語を共通語とする国際的な研究所で研究しておりましたので、その経験を生かして教えることもできます。

メディアでの取材に関してましては、コプト正教会・教皇タワドロス2世聖下の来日の際に、NHKの『国際報道2017』で台本の添削・番組内で顔出しで情報提供をさせていただいたことがあるほか、いくつかの新聞でインタビューや情報提供をさせていただいたことがあります。

3. 関連ウェブサイト

4. 2020年度以前の研究経歴

4.1 ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲン(ドイツ)・ドイツ研究振興協会研究員

2015年10月から2020年3月まで、ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲン(通称ゲッティンゲン大学/ゲッチンゲン大学)に設置されている、ドイツ研究振興協会特別研究領域/共同研究センター1136「古代から中世及び古典イスラム期にかけての地中海圏とその周辺の文化における教育と宗教」(通称「教育と宗教」)において研究員(Research Fellow)をしていました。このプロジェクトでは、紀元後4-5世紀、おおよそ二ケア公会議からカルケドン公会議の時期を生きた修道院長シェヌーテのコプト語による手紙を中心とする、上エジプトの白の修道院の図書室の遺構から出土した諸文献のデジタル・エディション化を中心に、歴史学、文献学、言語学、キリスト教学、情報工学が組み合わさった学際的プロジェクトです。

ゲッティンゲン大学での博士論文は、コプト語文献学、初期キリスト教修道制、古代の聖書翻訳、エジプト語言語学,デジタル・ヒューマニティーズ(情報人文学)の分野にまたがります。具体的には、4-5世紀の上エジプトの白の修道院の修道院長シェヌーテの手紙を収めた『第六カノン』が書かれた6つの写本のデジタル・エディション化、デジタル・コーパス化をした後、ゲッティンゲン大学の70人訳研究所の後継の一つであるコプト語旧約聖書プロジェクトと提携し、コプト語訳聖書、特に『詩編』と『第六カノン』のテクストを比較しました。その比較では、TRACERというJavaで作られた引用の計量的分析をするソフトウェアを用いて引用を抽出、統計学的分析を施しました。この過程で新しく見つかった多数の新発見の引用を含めて、分析結果を含めながら、シェヌーテの『詩編』からの引用における追加・削除・変更部分の言語学的特徴を明確にさせました。

全米人文学基金(National Endowment for the Humanities)とドイツ研究振興協会 (German Research Foundation) とのジョイントプロジェクトであるKELLIAプロジェクトでは、コプト語文献のメタデータ表記の標準化、TEIのEpidocを元としたVirtual Manuscript Room(写本翻刻ソフトウェア)の形式からCoptic SCRIPTORIUMコーパスが用いているTEI形式への変換プログラム、そしてコプト語文献のためのOCRを開発しました。また、Digital Coptic 3という世界中のコプト語デジタルプロジェクトを集めたワークショップの運営・企画、そしてホームページの作成も行いました。全米人文学基金のCoptic SCRIPTORIUMコーパスへのデータ提供も行いました。

また、2017年12月から2018年1月まで、エルサレム・ヘブライ大学にて、German-Israeli Foundation for Scientific Research and Developmentの資金で客員研究員として、コプト語の動詞の結合価と他動性を研究しました。

4.2 京都大学言語学専修博士前期・後期課程、日本学術振興会特別研究員(DC1)

京都大学の博士前期課程(2013年進学)から、エジプト語の歴史言語学的研究をしており、はじめは、コプト語のコプト文字の未解明の母音字重複の音価を、コプト語の内部からだけでなく、ヒエログリフ、ヒエラティック、デモティック、古ヌビア語やアフロ・アジア比較歴史言語学など、幅広い視点から明らかにすることを試みました。次に、文法論の分野では、特に博士前期課程から日本学術振興会特別研究員の時期にかけて、エジプト語史における定冠詞の発達について研究を行い、定冠詞複数形の特殊な発達のメカニズムを解明しました。研究のスタイルとして、古い学問的伝統のようにコプトを他の時期と切り離して独立させて考えることはせず、言語としてはコプト文字で記録されたエジプト語の最終段階として、文化的には古代エジプトの文化がヘレニズムやキリスト教など様々な諸文化・思想の影響を受け発展したものとして捉え、変化を蒙りながらも途切れることのないその連続性が重要だとするスタンスで研究してまいりました。

5. その他

5.1 その他の研究領域

コプト語タグ付きコーパスおよび文献データベースのほかには、ヒエログリフのUnicode入力コプト語OCRの開発も行っています。論文などはacademia.eduの宮川のページをご覧ください。最近は、ローマ字で書かれた日本語のキリシタン文献にも興味があり、TRANSKRIBUSというソフトウェアを用いてTEI XML化をしてデジタルエディションを作っています。

5.2 連載

「欧州・中東デジタル・ヒューマニティーズ動向」を2018年春から人文情報学研究所のメールマガジン『人文情報学月報』にて連載しております。過去の記事のアーカイブはこちらでご覧になれます。また、「古代エジプト語のヒエログリフ入門:ロゼッタストーン読解」を吉野宏志氏、永井正勝氏と共著でひつじ書房のウェブマガジン『未草』において、「京大式・新約聖書ギリシア語入門」を『クリスチャントゥデイ』にて連載しております。

5.3 海外経験

連珠という五目並べに似た競技のユース・ジュニア世界選手権に日本代表として6回出場しました。18歳までに、世界選手権に出場するため国は、ロシア(2回)、アルメニア、スウェーデン、中国(2回)です。特にキリスト教を国教にした世界最古の国であるアルメニアは印象的でした。18歳以降は、学術調査や学会での発表、夏季講習や姉妹大学留学プログラム、バックパッカー旅などで、ヨーロッパのほぼ全ての国、アメリカ合衆国、エジプト、イスラエル、トルコ、韓国などを訪れました。このように、宮川は大変海外における滞在経験および異文化交流の経験が豊富です。

 

日本ドイツ学会デジタルxドイツの登壇資料はこちら

日本英文学会シンポジウム登壇資料はこちら

 

 


その他

  3

論文

  51

主要な書籍等出版物

  11

MISC

  122

講演・口頭発表等

  185

Works(作品等)

  5

共同研究・競争的資金等の研究課題

  19

研究キーワード

  105

担当経験のある科目(授業)

  36

委員歴

  21

所属学協会

  36

学術貢献活動

  15

社会貢献活動

  4

メディア報道

  9