共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年10月 - 2027年3月

ヴェーダ文献における言語層の考察とそれを利用した文献年代推定プログラムの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

課題番号
21KK0004
体系的課題番号
JP21KK0004
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
18,720,000円
(直接経費)
14,400,000円
(間接経費)
4,320,000円

本研究では、古代インドにおいて紀元前15世紀から5世紀に亘って多くの文献を成立させたヴェーダを対象とする。これらの文献の語彙・統語論分析を行い、ヴェーダ文献の言語の変遷を考察する。その考察から、ヴェーダ文献の年代を推定するプログラムを完成することが目的である。本研究は、1)ヴェーダ文献の言語層の考察、2)言語層の考察を利用して年代推定プログラムを開発する、3)年代推定の結果を評価しフィードバックを行う、4)ヴェーダ文献の時空間的変遷についてデータ可視化する、ことからなる。1)は天野、宮川、夏川、2)は国際共同研究の相手であるHellwigが担当する。3)のフィードバックは、メンバー全員でミーティングをもって行う。4)の可視データ作成は、天野と夏川で担当する。本研究は、2020-2021年度、京都大学学内ファンドSPIRITS採択プロジェクト「データ駆動型科学が解き明かす古代インド文献の時空間的特徴」の後継プロジェクトであり、Hellwigの率いる、2021-2023年度ドイツ研究教育省Digital Huamanitiesプロジェクト「ChromBMM」と協働する。
共同研究初年度である2021年度は、1)および2)について、それぞれの研究の現在の状況および今後の展望について、ワークショップを開催して情報を共有した。1)について、これまでの研究で明らかになった新しい見解、2)に利用できる新しい視点の提案について、メンバー間で共有した。これをどのように年代推定プログラムに取り入れていけるかの議論を今後進めていくことになる。
ヴェーダ文献の言語層の考察について、テキストデータから語彙を分析する方法、既存のインデックスデータから文献間の関係を考察する方法を試行しているが、言語層についての議論を発展させるような有意義な分析結果を出せるようになってきている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21KK0004
ID情報
  • 課題番号 : 21KK0004
  • 体系的課題番号 : JP21KK0004

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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学術貢献活動

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