研究ブログ

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出張・旅行 【平成29年度科学研究費助成事業-若手研究(B)、第一回目の出張(韓国)

  日程/用務【8/22(火)~9/5(火)】
        
8/22(火): 韓国へ出発、宿泊先に着き、出張日程に合わせて準備を整えた。

23(水): シン・ヒョンドク(現在韓国の童詩部門の第一人者)童詩教室に参加し、子どもの詩の創作における韓国の特徴を検討した。また、シン先生からユン・ソクチュンの貴重な資料4冊の提供を受けた。

24(木): パン・ジョンファン(韓国児童文学の先駆者)原文読み教室で、まど・みちおの童謡について発表し、韓国の読者側の反応を見ることができた。

25(金): 国立子ども青少年図書館を訪問し、ユンが寄贈した資料、及びユンの生涯を伺い知ることのできる展示品などを閲覧した。研究に必要な資料の選択と絞り込み作業を行った。

26(土): 国立子ども青少年図書館で、研究に必要な資料の選択と絞り込み作業を行った。

27(日): イ・ヘヨン先生(国立児童図書管理委員長、翻訳家)に会い、私の研究について説明し、まどの詩を韓国に紹介して行くことの協力を依頼した。

28(月):ソン・ヨンスク先生(童謡童詩作家、翻訳家)に会い、まど・みちおについての韓国側の状況、また反応などの情報を得た。

29(火):キム・ヨンス先生(日韓児童文学研究者)に会い、私の研究について説明した。そして、これからの情報交換などの研究協力を依頼した。

30(水): シン・ヒョンドク童詩教室で、まどの童謡について発表し、児童詩作家、研究者や生徒たち、および参加者の意見を聞いた。

31(木): 24(木)の発表に続き、まどの童謡について、韓国の児童文学者、研究者、翻訳家、評論家達と一緒に考え、意見交換の機会を得た。

9/1(金):パク・ジョンジン先生(日韓児童文学研究者、翻訳家)の紹介で、 まどの童謡と詩の韓国紹介に協力してくれる出版社を訪問した。

2(土): ソ・ジョンファ先生(韓国児童文学者)のお宅を訪問し、ユンの生涯を描いた貴重なドキュメンタリーの映像を見せてもらった。また、ユンの生涯と童謡についての話を聞いた。

3(日): イ・ゼボク先生(児童文学評論家)とウォンジョンチャン先生(韓国文学評論家)に会い、私の研究について説明した。そして、まどとユンの研究について韓国でも発表の機会が得られるように依頼した。また、まどについての韓国の受け止め方の把握とユンの情報も依頼した。

4(月):ソ・ジョンファン先生のお宅で、ノ・ギョンス先生(ユン・ソクチュン研究者)とパク・ソミョン氏(童詩人)と一緒に、子どもの詩についてや、韓国でのユンの存在について話し合った。

5(火): 日本へ戻った


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尹石重(ゆん・そくちゅん) 解説

尹石重(ユン・ソクチュン)(一九一一~二〇〇三) 韓国ソウル生まれ。十三歳の時に童謡〈春〉が児童雑誌『新少年』に入選したことで創作活動を始め、一九三二年に韓国最初の童謡集『尹石重童謡集』を出版。一生を子どものための文学・文化運動に捧げ、「韓国の童謡の父」と称される。ラモン・マグサイサイ賞など受賞多数。主な著作に『尹石重全集』全三十巻、『尹石重童謡五二五曲集』などがあり、生涯に一二〇〇余編の童謡を創作した。


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