PC上で動作するソフトウェア無線システムGNU Radio/USRP2を用いた,車々間アド<br />ホックネットワークでの情報配信システム評価手法について検討する.車々間通信を用い<br />た大規模な情報配信システムを実環境で評価するためには,十分な数の端末と広い実験場<br />が必要であり,多大なコストが伴う.また,MAC層以下の動作を含めた設計評価を行うた<br />めには自由度の高いテストベットが必要である.そこで,GNU Radio/USRP2を用いる.<br />GNU Radio/USRP2では高級言語を用いることでMAC層,物理層の動作の詳細な調整が<br />可能となる.また,電波送信出力を調整することで狭い実験場での実験が可能である.こ<br />れらのGNU Radio/USRP2の特徴を生かし,実環境での情報配信システム評価方法につい<br />て述べる.