1999年9月
アスファルト固化処理施設火災爆発事故の中期的課題の対応; カルベ式熱量計MS80による模擬アスファルト混合物の熱量測定
JNC TN8410 99-036
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- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
アスファルト固化処理施設で発生した火災爆発事故の発生原因を究明するために、模擬アスファルト固化体を調製し、高感度のカルベ式熱量計であるMS80を用いて低温域(200$^{\circ}C$以下)における模擬アスファルト固化体の発熱特性を把握するための測定試験を実施した。この測定の結果、恒温測定において検出できた最大発熱量が160$^{\circ}C$で約1mW/g、200$^{\circ}C$で約2mW/g、昇温速度0.01$^{\circ}C$/minの昇温測定において検出できた最大発熱値は約0.5mW/gであった。また、模擬アスファルト固化体の調製法や模擬アスファルト固化体中の塩粒径、塩含有率(45\%、60\%)の違い、模擬沈殿物の添加の有無など模擬固化体の条件を変化させて測定したが、検出された発熱特性に有意な違いはみつけられなかった。