MISC

2022年6月

固体高分子電解質水電解法による溶存水素濃度制御装置の開発

JAEA-Technology 2022-007
  • 中野 寛子
  • ,
  • 冬島 拓実
  • ,
  • 津口 明*
  • ,
  • 中村 和*
  • ,
  • 武内 伴照
  • ,
  • 竹本 紀之
  • ,
  • 井手 広史

開始ページ
34
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-technology-2022-007

軽水炉高温高圧水を模擬した環境における構造材料の応力腐食割れ(SCC)等の現象を把握するため、水質を管理することが重要である。一般的に、材料試験を行うための高温高圧水試験装置の循環水中溶存水素濃度は、純水素ガスや高水素濃度の標準ガスのバブリングにより制御している。しかしながら、この方法では試験装置の設置場所に大掛かりな防爆設備等が必要である。一般的に、水素災害防止のためには、爆発に至る前に漏えい量の制限、水素の排除、電源の遮断、燃焼の抑制等の対策を講じることが求められている。このため、水の電気分解を利用し、循環水中溶存水素濃度を制御できる固体高分子電解質膜を有する溶存水素濃度制御装置の開発に着手した。本開発にあたっては、小型基本実験装置を組立て、固体高分子電解質膜の単体性能及び循環状態における溶存水素濃度変化に関する基本データを取得した。この基本データに基づき、実機の高温高圧水ループ試験装置に設置する溶存水素濃度制御装置を設計した。本報告書は、小型基本実験装置による性能試験結果と溶存水素濃度制御装置の基本設計についてまとめたものである。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-technology-2022-007
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5071323
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-technology-2022-007

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