講演・口頭発表等

国際会議

ヨウ素ガスを含む多種の混合ガス雰囲気における高温型MIケーブル用シース材の腐食特性

8th International Symposium on Surface Science (ISSS-8)
  • 中野 寛子
  • ,
  • 武内 伴照
  • ,
  • 広田 憲亮
  • ,
  • 土谷 邦彦

開催年月日
2017年10月
記述言語
英語
会議種別
国・地域
日本

軽水炉の過酷事故時でも炉内計測データを伝送可能な金属被覆無機絶縁ケーブル(MIケーブル)を開発している。本研究では、ヨウ素を含む環境におけるMIケーブル用被覆材の耐食性を調べるため、選定したオーステナイト系ステンレス鋼SUS316及びニッケル基合金NCF600について、窒素ガスベースで5種類の雰囲気(I$_{2}$、I$_{2}$/O$_{2}$、I$_{2}$/H$_{2}$O、I$_{2}$/O$_{2}$/H$_{2}$O、I$_{2}$/O$_{2}$/H$_{2}$O/CO)で1000$^{\circ}$Cにおける耐食性を調べた。その結果、SUS316については、I$_{2}$、I$_{2}$/O$_{2}$、I$_{2}$/O$_{2}$/H$_{2}$O/CO雰囲気下では試料表面に黒褐色の薄いスケールの形成とともに孔食が点在していたが、I$_{2}$/H$_{2}$O、I$_{2}$/O$_{2}$/H$_{2}$O雰囲気下では試料表面に厚いスケールが形成され、損傷が大きかった。一方、NCF600については、全ての雰囲気下で試料表面に薄いスケールの形成のみであった。これにより、NCF600はヨウ素が含まれる環境における耐食性が高いことが示唆された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5060304