国内の原子力インフラを活用した医用RIの自給技術確立に向けた研究開発,4; $^{99}$Mo/$^{99m}$Tc製造プロセスの実験的考察
日本原子力学会2022年春の年会
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- 開催年月日
- 2022年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 神戸(online)
- 国・地域
- 日本
診断用医薬品である$^{99m}$Tcは、ウランをターゲットとした核分裂法((n, f)法)で生成する$^{99}$Moの核変換により製造されている。しかしながら、製造施設や輸送中のトラブル、パンデミック感染症等により、RIの医学利用や関連する研究・開発に支障をきたすことがあり、医用RIセキュリティーの強化が望まれている。本研究では、年間を通じて安定的に運転される商用軽水炉(PWR)を用いた放射化法((n,$\gamma$)法)による$^{99}$Mo/$^{99m}$Tc製造の適用性に関する検討を行った。適用性検討として、照射ターゲットとして用いる高密度MoO$_{3}$ペレットの製造と特性評価を行った。また、照射したMoO$_{3}$試料から$^{99}$Moを供給するためのプロセス構築のため、照射ターゲットの溶解特性を調べた。さらに、資源の有効利用による使用済Moから回収するための、プロセス構築のための予備試験を実施した。