論文

査読有り
2020年12月

MIケーブルの電圧降下解析と漏れ抑制のための設計

Journal of Nuclear Science and Technology
  • 広田 憲亮
  • ,
  • 柴田 裕司
  • ,
  • 武内 伴照
  • ,
  • 大塚 紀彰
  • ,
  • 土谷 邦彦

57
12
開始ページ
1276
終了ページ
1286
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1080/00223131.2020.1782280

ケーブル長に沿った電位分布の安定性を達成することを目的として、高温条件に供された時の電気的特性に対する無機絶縁(MI)ケーブルの材料の影響を伝送テストによって調査した。その結果、MIケーブルの絶縁材料として、酸化アルミニウム(Al$_{2}$O$_{3}$),酸化マグネシウム(MgO)が選定され、ケーブルに沿った電圧降下の発生を確認した。有限要素法(FEM)に基づいた解析を実行し、終端部で検出された電位の漏れを評価した。伝送テストと解析による電圧降下の収率は、Al$_{2}$O$_{3}$およびMgO材料のMIケーブルにおいてよい一致を示し、FEM解析結果と実験結果との相対的な関係を再現した。電圧降下を抑えるため、同様のFEM解析を行い、芯線直径($d$)と芯線間距離($l$)を変化させた。$d$の変化を考えた場合、MIケーブルの電位分布は、絶縁材料の直径($D$)を$d$で割って得られる比率$d/D$が0.35で最小電圧降下となった。$l$を変化させた場合、最小電圧降下は0.5のl/$D$であった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1080/00223131.2020.1782280
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5068932
ID情報
  • DOI : 10.1080/00223131.2020.1782280
  • ISSN : 0022-3131

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