MISC

2020年10月

腋窩体温測定の基本と論点

日本医師会雑誌
  • 浅山 敬
  • ,
  • 大久保 孝義

149
7
開始ページ
1271
終了ページ
1275
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本医師会

体温は、広範な医療分野で用いられる重要なバイタルサインであり、現在は患者だけでなく一般住民も手軽に体温測定を行うことができる。しかし、わが国のスタンダードである腋窩での体温測定にはいくつかの注意点がある。特に、電子体温計の普及によって幅広く用いられるようになった予測体温と実測値との差はあまり知られていない。電子体温計を用いた舌下など他の部位での測定や、近年使われるようになった額式・耳式の体温計、サーモグラフィとの原理的な違いにも留意すべきである。体温測定値の誤差の低減にはメーカーサイドの一層の努力が期待されるが、測定の目的に応じた適切な体温測定部位や、測定値の定義・解釈については実地医家や研究者の手に委ねられている。今後、腋窩式体温計を用いた適切な体温測定の一層の理解と普及が望まれる。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2020&ichushi_jid=J01023&link_issn=&doc_id=20201008090022&doc_link_id=40022364606&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40022364606&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
ID情報
  • ISSN : 0021-4493
  • 医中誌Web ID : 2021033708

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