2019年
福島の小流域における森林の枝葉に含まれる放射性セシウムの動態
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 130
- 号
- 0
- 開始ページ
- 376
- 終了ページ
- 376
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.130.0_376
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
<p>2011年3月11日に宮城県沖で起きた東北地方太平洋沖地震および地震に伴う津波に起因する福島第一原子力発電所の事故は、環境中への大量の放射性物質の放出をもたらした。森林では、林冠に付着した137Csの大半は降雨や落葉によって地面に移行するものの、一部は表面吸収や経根吸収によって樹体内に留まることが明らかとなっている。そして、このような137Csの滞留と循環は、生態系の構造や構成樹種など様々な要因によって変化すると予想される。そこで本研究では福島県内のスギ人工林と広葉樹二次林において、林冠を構成する葉と枝が持つ137Csの挙動を明らかにすることを目的とした。調査は、福島県伊達市霊山町上小国川上流に生育する広葉樹二次林と隣接したスギ人工林で行った。2012年から2015年にかけて毎年1回、広葉樹二次林に優占するコナラの成木個体とスギ個体の伐倒調査を行い、枝葉を採取して137Cs濃度を計測した。その結果、両樹種において枝葉の137Cs濃度は2013年以降に急速に減少することや、調査期間を通じて枝よりも葉の方が、137Cs濃度が高いことなどが示された。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.130.0_376
- CiNii Articles ID : 130007645351