2015年
森林集水域における137Csの流出特性
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 126
- 号
- 0
- 開始ページ
- 401
- 終了ページ
- 401
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.126.0_401
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
森林から河川を通して137Csが流出するメカニズムを明らかにするには、洪水時の浮遊砂(SS)の挙動と共に捉え、SS濃度との対応関係を調査する必要がある。本論では洪水時における経時的な採水に基づき、SS濃度と137Cs濃度の対応関係について考察した。調査は福島県伊達市霊山町上小国川の最上流の森林集水域で行った。洪水時の採水は2013年6月から合計7回、自動採水器を用いて行った。SSはガラス繊維濾紙(GF/F孔径0.7μm)を用いて捕集し、137Cs濃度はゲルマニウム半導体検出器を用いて測定した。洪水時に、流量増加に伴いSS濃度、137Cs濃度ともに上昇することが示された。しかし、SS濃度と137Cs濃度の経時変化は必ずしも一致せず、SS濃度とSS中の137Cs濃度には負の相関が見られることがわかった。つまり、洪水時の流量増加に伴うSS濃度上昇により、単位重量あたりのSSに含まれる137Cs量が低下することが示された。この現象は洪水時の流量増加時の掃流力、侵食力の増大に伴って、1)SSの粒径組成が変化すること、2)SSの供給源が変化することの影響であると考えられる。
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- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.126.0_401
- CiNii Articles ID : 130005490900