2008年3月
次元依存性を考慮した多次元データの二次記憶における圧縮コンテナ化方式
電子情報通信学会第19回データ工学ワークショップ (DEWS2008)要旨集,フェニックス・シーガイア・リゾート(宮崎県)
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- 開始ページ
- D4-1
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
多次元データベース等で扱われる多次元データを格納する多次元配列は通常,疎配列になる.また集約演算や検索において,アクセス速度がアクセスされる配列要素の次元に依存するという次元依存性の問題がある.次元依存性の問題はチャンクの概念を導入することにより論理的に解消されるが,疎配列問題は解消されないままである.疎配列問題はチャンク内の有効要素のみを格納することにより解消を試みることができる.このように圧縮したチャンクは二次記憶上の物理ページ単位で複数まとめてチャンクコンテナとすることが可能であるが,チャンク集合をコンテナに線形に格納するためにコンテナ化における新たな次元依存性が生じる.本論文では,チャンクの概念を導入したZ 順序等の空間充填曲線に基づいて,疎配列問題を解消するために高い圧縮効果を実現するとともにコンテナ化における次元依存性の解消を考慮した多次元データのコンテナ化アルゴリズムを提案し,その有効性を評価する.