2021年8月
深さと容積が制限されたナトリウムプール中へ流出した溶融炉心物質の微粒化及び冷却挙動
Proceedings of 28th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE 28) (Internet)
- ,
- ,
- ,
- ,
- 開始ページ
- 4
- 終了ページ
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1115/ICONE28-64500
ナトリウム冷却高速炉における炉心崩壊事故の発生時に深さと体積が制限されたナトリウム領域(浅いナトリウムプール)に流出した炉心溶融物の微粒化と冷却挙動に関する知見を得るため、溶融炉心物質の模擬物質として溶融アルミナを用いた炉外試験を行った。本試験の結果に基づき、以下のメカニズムを把握した。(1)溶融ジェットと浅いナトリウムプール底面との衝突に伴うFCI(Fuel-coolant interaction)が微粒化を促進する。(2)浅いナトリウム領域の外側にヒートシンクとなるナトリウムが存在する場合、ナトリウム蒸気の膨張と凝縮に伴い当該領域の内外間でナトリウムの流出入が発生し、この流出入による熱交換が当該領域内部のナトリウム温度の上昇を抑制する。(3)この温度上昇抑制が溶融炉心物質の効果的な冷却に寄与する。今後、シミュレーションツールを用いた試験解析を行い、本研究で把握したメカニズムを確認する。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.1115/ICONE28-64500