1993年
卵巣癌における第17染色体上のがん抑制遺伝子の欠失
日本産科婦人科學會雜誌
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- 巻
- 45
- 号
- 5
- 開始ページ
- 457
- 終了ページ
- 463
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 社団法人日本産科婦人科学会
21例の上皮性卵巣癌症例 (漿液性13例, 粘液性3例, 類内膜癌2例, 明細胞癌3例) を対象に, がん抑制遺伝子p53および第17染色体の欠失を検討した. 同一症例から得た癌組織および正常組織から高分子量DNAを抽出し, Southern transfer後, 第17染色体短腕 (17p) 上に存在するがん抑制遺伝子p53又は第17染色体上の二つのVNTRプローブ (pYNZ22, pTHH59) とハイブリダイズさせ, 正常組織と癌組織のバンドを比較することで, ヘテロ接合性の消失 (loss of heterozygosity : LOH) を検出した. p53およびpYNZ22ではそれぞれ, 解析し得た14例中5例 (36%), 20例中9例 (45%) と高頻度のLOHが認められたが, pTHH59ではLOHは7例中1例 (14%) であつた. 以上の成績より, 上皮性卵巣癌の発生・進展にはp53の欠失が関与する例があることが示唆された.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110002152905
- PubMed
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8496636
- ID情報
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- ISSN : 0300-9165
- CiNii Articles ID : 110002152905
- PubMed ID : 8496636
- SCOPUS ID : 0027280141