2019年4月 - 2022年3月
イネ科亜科間交雑での染色体脱落:染色体脱落を制御している雄側因子の特定
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
- 課題番号
- 19K15817
- 体系的課題番号
- JP19K15817
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,160,000円
- (直接経費)
- 3,200,000円
- (間接経費)
- 960,000円
- 資金種別
- 競争的資金
植物育種では、様々な変異を持つ親を交配し両親よりも優れた子供を作り出す方法がある。一般的に、種を超えての交配は様々な形質を持つ子供を作る事ができ、魅力的な方法である。しかし、遠縁の種を交配に用いた場合、雑種初期胚から片親の染色体が選択的に排除される、染色体脱落現象が報告されている。本年度も前年度と同様に、コムギ、エンバクを実験圃場で栽培し、ペニセタム属10種と交雑した。開花時期の調節や穂培養の最適化を行い交雑のタイミングを最適化した。交雑7日後の未熟種子を一交雑あたり200ほど獲得し、さらに固定した。前年度に保存したサンプルをFISH、GISI法によって染色体脱落の程度を観察した結果、交雑したペニセタム属植物の種によって染色体脱落の程度が異なる事がわかった。つまり、染色体脱落は雄側の因子によっても制御されている事を明らかにした。さらに、染色体脱落の時期を特定する目的で受精後極初期の小花も大量に固定し、観察する耐性を整えた。これにより、ムギ類とペニセタム属で起こる染色体脱落の正確なタイミングをつかむことが可能になり、染色体脱落の理解がさらに進むことが期待される。
ペニセタム属が染色体脱落を研究する上で非常に魅力的な材料である事を今年度は証明する事ができた。
ペニセタム属が染色体脱落を研究する上で非常に魅力的な材料である事を今年度は証明する事ができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K15817
- 体系的課題番号 : JP19K15817
この研究課題の成果一覧
絞り込み
受賞
1論文
3-
農業および園芸 99(1) 24 2024年1月 査読有り招待有り筆頭著者最終著者責任著者
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育種学研究 2022年9月 査読有り招待有り筆頭著者最終著者責任著者
-
化学と生物 Vol.58(No.11) 606-613 2020年11月 査読有り招待有り筆頭著者責任著者
MISC
1-
月間バイオインダストリー 40(4) 39-44 2023年4月 招待有り
書籍等出版物
1-
技術情報協会 2023年8月 (ISBN: 9784861049781)
講演・口頭発表等
1-
日本育種学会 2022年9月