共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

結合率に着目した蛋白質結合性尿毒素の効率的な除去を可能とする新規血液透析法の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 山本 武人

課題番号
17K08437
配分額
(総額)
4,680,000円
(直接経費)
3,600,000円
(間接経費)
1,080,000円

タンパク結合性尿毒素は、慢性腎臓病(CKD)患者や血液透析(HD)導入患者における心血管疾患(CVD)リスクを上昇させることが知られているが、その高いタンパク質結合性のため通常のHDでは除去が困難である。そのため、タンパク質結合性尿毒素を効率的に除去可能な血液浄化療法の開発は臨床的にも重要な課題である。本研究の目的は、HDによる物質除去速度が血液中と透析液中の非結合型濃度の差に依存することに着目し、透析液中にタンパク結合性尿毒素を結合する結合剤を加えることで、タンパク結合性尿毒素を体内から効率的に除去することが可能となるか否かを検証することである。また、基礎的検討においてタンパク結合性尿毒素の効率的除去が確認した後に、動物実験等を合わせて実施することで、結合剤を添加したHDの末期CKD患者に対する治療法としての有用性を検証することも目的としている。
平成30年度には、昨年度に引き続きin vitro実験により主なタンパク質結合毒素の、結合剤を添加したHDによる除去効率やその決定要因に関する定量的な解析を試みた。平成29年度には、ダイアライザーには実臨床で使用されている製品を用い、ペリスタリックポンプにより回路を組み立て検討を行っていたが、平成29年度末に実臨床で用いる透析装置を入手しすることができ、平成30年度前半からはより良い条件でin vitro実験を行うことが可能となった。現在は、結合剤としてヘキサデシル基結合セルロース、シクロデキストリンなどを用いた実験を計画・進行中である。