2019年4月 - 2023年3月
「感情体制」と生きられた感情―エゴドキュメントに見る「近代性」
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 19H01295
- 体系的課題番号
- JP19H01295
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 16,380,000円
- (直接経費)
- 12,600,000円
- (間接経費)
- 3,780,000円
本年度は昨年度につづき、基礎的な感情史研究のサーヴェイを進めた。2回の研究会をオンラインで実施し、Rob Boddice, The History of Emotions, 2018、およびUte Frevert, Maechtige Gefuehle: Von A wie Angst bis Z wie Zuneigung - Deutsche Geschichte seit 1900, 2020を全員で読み進めて、感情史研究の最新の動向について認識を深めた。また、ヤン・プランパー氏(ロンドン大学ゴールドスミス校教授)を招いての国際ワークショップについては、コロナ禍で招聘が難しいことが判明したため、科研の繰越手続きを行ったうえで、時期を遅らせて2021年4月にオンラインで開催した。本研究会は昨年度、メンバーの協力を得てプランパー氏の著書『感情史の始まり』(みすず書房)を訳書として刊行しており、本シンポジウムはその書評シンポジウムとして開催された。現代史研究会の協力のもと、その4月例会として実施された(パブリックヒストリー研究会との共催)。プランパー氏による基調講演のあと、科研メンバーの平山昇、南アジア近代史の粟屋利江氏、イタリア現代史の小田原琳氏、そして感情心理学の大平英樹氏によるコメントが行われ、活発な議論となった。240名を超える参加があり、まだ日本においては目新しい領域である感情史研究を今後推進していくうえで重要な場となった。本シンポジウムは、現代史研究会の雑誌『現代史研究』において活字化されることも決まっており、2022年3月に刊行予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H01295
- 体系的課題番号 : JP19H01295
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
みすず (698) 12-25 2020年11月 招待有り
MISC
1-
クァドランテ (22) 255-278 2020年3月 査読有り筆頭著者
書籍等出版物
1-
みすず書房 2020年11月
講演・口頭発表等
2-
日本法哲学会学術大会 2021年度学術大会「法と感情」 2021年11月21日 日本法哲学会 招待有り
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現代史研究会4月例会 2021年4月10日