共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

ヨーロッパにおける地霊論の系譜と記憶の積層化に関する宗教社会史的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
17H02404
体系的課題番号
JP17H02404
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
16,770,000円
(直接経費)
12,900,000円
(間接経費)
3,870,000円

今年度はまず、次年度にマドリードでの開催を計画している国際ワークショップに向けた準備を行なった。企画担当者である研究代表者と1名の研究分担者が11月にマドリードを訪問して現地担当者との間で交渉を進めるとともに、現地での史料・遺構調査を行なった。12月には国内研究会を開催し、次年度以降、本研究計画に参加予定の小野寺拓也氏(ナチス研究)による報告と質疑応答を行った。
また2月には、研究代表者及び研究分担者5名が参加して、マドリード市内、トレド、セゴビアにおいて研究課題に係る現地調査(マドリードの都市の堆積と、都市景観の変容がテーマで、アラブ人要塞時代、11世紀にはじまる中世市街区、スペイン帝国時代、ブルボン朝時代の都市発展)を共同で行なった。これにより、次年度に向けた準備を研究チーム全体で行なうことができ、また認識や論点を共有することができた。
とくにセゴビアでは、セゴビア市役所文化担当責任者であるクラウディア・デ・サントス女史、セゴビア市文書館館長ラファエル・カンタレーホ氏、同補佐イサベル・アルバレス女史、国立遠隔教育大学セゴビア校校長、応用経済学部教授ビクトル・ゴンサレス氏、同センター秘書エンリケ・ガリェーゴ氏、セゴビア市史クロニスタ(官選郷土史記録官)、理工科大学建築上級学校建築史元教授アントニオ・ルイス・エルナンド氏といった現地研究者や担当者の協力を得て、2日間にわたり、地霊研究の格好の研究対象であるゼゴビア市内の遺構(キリスト教・ユダヤ教・イスラーム教)と近郊の採石場(エル・エスコリアル宮をはじめ、多くの歴史建造物にスレート材を提供してきた場所)を訪問し、担当者から様々な話を聞く貴重な機会を得た。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H02404
ID情報
  • 課題番号 : 17H02404
  • 体系的課題番号 : JP17H02404